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欲望のままに、俺は雅哉さんを貪ってるけど。それでも一切の抵抗が無いんだから、俺はどんどん貪欲になって行く。
性欲に走る俺は、多分やっぱりまだガキってことなんだろうな。
でも止められない。
※
「あー、腰が痛い」
少しまだ掠れてる雅哉さんの声。
一応水分補給はしたし、ちゃんと身体は綺麗にしたんだけど。
俺ちゃんと止まった。すごくない?
なんて思ったりして。
というか、意識無くなるまでヤったら、雅哉さんと会話できないな。とか思ったら止まっただけなんだけど。
「ね、雅哉さん」
お互いにスウェット姿。
隣の温もりを抱き締めて、俺は声をかける。
「なんだ?」
抱き寄せられても、特に何も言わずに、俺に返してくれる言葉。
「こういうの、幸せって言うんだなぁ、って思って。雅哉さんは、幸せ?」
俺一人が思ってても、意味は無い。
一緒に居られて幸せなのだと、お互いに言えることが、幸せだと思う。
「そう、だな」
笑いながら、答えてくれた雅哉さんの言葉。
俺も自然と笑みが浮かんだ。
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