素敵な出会いと残酷な運命

8 S美の決意と幸せなフィナーレ

休日の朝。Ｎ野は自宅を朝９時前には飛び出し、S美の入院する病院へと向かう。今日、病院へ足を運んだ理由は、S美が医者のk宮に、３ヶ月しか生きられないのなら、旦那の傍にいたい、とつげた事がはじまりだった。k宮は本当に良いのかと、質問を返した所、これで良いのだと、S美の口から強い言葉と、意志の硬さを感じたため、自宅へ返す事に決めたのだった。

S美は少し微笑んだ顔をしてＮ野の元へ歩み寄ってくる。Ｎ野も優しく笑ってS美を待つ。そして、これからＮ野とS美は結婚式へ向けての準備を進めていく。Ｎ野はS美の体にあまり負担をかけないよう出来る事は全部やると決めた。

S美も体に気おつけながら、少なくともしっかりと栄養を取りつつ頑張ると決めた。２人は結婚式へ向けて一生懸命に頑張った。だが、頑張れば頑張るほど、日にちは経過し、ついに。