9 天国からの贈り物

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9 天国からの贈り物

あれから4ヶ月がたったある休日の夜。S美は天国へと旅立った。N野はある場所へと向かった。そこはS美から初めてプロポーズされた思い出の場所。今ではとても懐かしいような、でも少し寂しいような、そんな思いがこみあげる。そんな思い出の場所を後に、自宅へ帰宅する。いつも明るい声が響きわたっていた家の中は、とても静かだった。N野は居間の白いソファーに座り、S美が前読んでいた雑誌を手に取る。この雑誌もS美に渡せばよかったなと思ったが、もう遅い。 雑誌をテーブルに置こうとした時、1枚の紙が落ちたのだ。なんだこれと思い、拾い上げ、中を開ける。 すると、S美からN野へ向けての手紙であったのだ。
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