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4 2人の約束
ある平日の夜、N野は思い切ってS美に打ち明けた。
「なぁS美。来月結婚式あげないか?早い、かな。なんだかS美のウエディングドレス姿が見たくてさ。」
N野は自分の伝えたい事がグダグダにっなっているように感じたが、S美にはしっかりと伝わっていた。
「うん!結婚式、やろう!嬉しい。N野君から結婚式あげない?って言ってくれて。本当にありがとう。嬉しいよ。」
N野は慌ててS美に近寄り焦っていた。なぜならS美は嬉し泣きをしていたからだ。
「S美、あ、え、その、ご、ごめん。いきなり喋って驚かせちゃったよな。」
N野は少し落ちこんでしまった顔をしていたみたいに見えたのでS美は優しく歩み寄りN野を抱きしめる。
「違うよN野君。嬉し泣きだよ。嬉しすぎて、つい、涙出ちゃった。」
N野はそうかそうかとうなずき、S美の頭を撫でた後に、こう言った。
「結婚式、あげよう。2人の約束な。」
S美はN野の顔を見て微笑みながら、うんとうなずいた。
「約束だからね?N野君。」
こうして、また幸せな時間はまた増していった。この時、お互いがとても今まで以上に幸せな日々を過ごした、そう実感した日でもあった。
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