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5 悲劇
「S美!!S美っっ!!どうなってんだっ!S美ぃぃぃぃっっっー!!」
ある平日の朝。仕事中にS美が突然倒れ病院へ運ばれた。一体どうしたのだろうか。N野は頭の中が混乱していた。N野は病院の待合室で重く腰をおろして座っていた。あれから何時間が経過しただろうか。
ある1人の歳をとった男のk宮先生が、N野の元へゆっくりと歩みよる。
「N野さん、ですね。S美さんの体調が落ち着きましたので、一度部屋へ来てもらえますか?。」
N野は重い腰をゆっくりとあげ、はいと低い声で返事をし、ゆっくりとk宮の後ろを歩いて行く。
301号室S美様。
この文字を見るのはN野にとってとても重かった。k宮の後について行き、病室の中へと入る。そこには安らかに眠るS美の姿。N野は今にも泣きそうになったが、それを我慢した。無事にS美は生きている。その姿を見るだけでもホッとした。
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