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今年もこの季節がやってきた。
毎年、パイプ椅子に座って見ているだけのイベント。
友達は私も少しでも参加できるように。と、歌詞を見せてくれているのだろう。
その気持ちは嬉しいし、参加できないのは仕方ないと分かってはいるけど、やっぱり悲しい気持ちになる。
私はしっかりと歌詞に目を通し、素直に1番いいと思った曲を指さした。
(私もこの曲好きなの)
本当かどうかは分からないけれど、そう言って笑ってくれると私も嬉しくなる。
(この曲を第一希望にしてみるね)
友達はその譜面を右手に、他3枚を左手に持った。
その光景を見る私の目が寂しげだったことに、私自身は気づかなかった。
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