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もっとも元気なのは体力自慢のテルだった。ついで狙撃手として働く兄・継雄。そして最後が頬がこけ顔がやつれたように見えるジャクヤだった。明らかに霧の呪術をつかってから体力の消耗が激しくなったようだ。タツオの逆島家秘伝「止水」と同じように、術の発動には瞬間的に命のエネルギーを燃やし尽くす必要があるのかもしれない。これは記憶に留めておかなければならない。
「指揮官、さて、どうする?」
自分も疲れ切っている癖に兄の継雄が平静を装って聞いてくる。
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