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アリサのただならぬ表情に何かを察したのか、コメントがざわざわ喋り出す。
「あーりん帰ろうよぉ」
「なんかやばくない?」
「あーりん逃げて、超逃げて」
「マジヤバイって」
「特定された?」
「出るってこれ……」
不穏な空気がした。アリサは怖くなって、早めに配信を終えようとした。
「えーっと、神社の境内まで入って見ました~、なんかヤバイ感じですね……」
コメントがうるさい。
「ほんとに逃げた方がいい」
「やばい感じ」
「あーりん逃げてー!」
「なんか出そう」
「いまのところは、大丈夫なんですけど、これ以上いたらヤバそうなんで、そろそろ帰ろうと思います」
コメントは止まない。
「あーりん逃げて!」
「にげろ!」
「はしれー!」
「やばいって、逃げろ」
「あーりん、うしろうしろ!」
「にげて!」
「気付いてーー!」
「はやく!!」
「後ろ後ろ」
「気づけって」
「逃げて逃げて逃げて逃げて」
「ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ」
「ああああああああああああああああああ」
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