平成最後の桜

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「新婚さんの愛!っていう愛情とは違うものなんですよ。まぁ、所謂・・・お母さん!お母さんの愛情に近い気がします」 葉子さんがそう言うと、美香さんは「あぁ!確かに!」と納得したように仰いました。 「ごちそうさまでした。美味しかったぁ」 雅紀さんは、ゆっくりと手を合わせて言いました。 「その愛情には、確かにまだまだ年月が足りないですね。私もいつかハルさんみたいなお料理が作れるように頑張ろう」 「今の料理だって美味しくて満足してるのになぁ、ぽんすけ」 佐野さんは足元にぽんすけを呼び寄せ、顎の辺りをわしゃわしゃと撫でています。 そんな優しい佐野さんと美香さんをみていると、何だか幸せな気持ちになりました。
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