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「はい、イチゴ!お待たせしましたぁ」
葉子さんが、洗ったイチゴを取り分けたお皿をテーブルに並べ、私たちも佐野さん夫婦とご一緒させて頂くことにしました。
「んー!甘い!美味しいっ」
葉子さんがはイチゴにかぶり付き、満面の笑みを浮かべました。
「はははっ!そんなに喜んで貰えるなら、また持ってきますよ」
「沢山あって食べきれなかったら、ケーキにしたりジャムにしたり・・・まぁ、私は作れないけど」
残念そうに、美香さんが呟きました。
「あまりお洒落なものは作れないですが、何か作るとなったら美香さんに連絡しましょうか?一緒に作れば、またこうして一緒に楽しく食べられますから」
「わぁ!嬉しいです!雅紀君、毎年イチゴ忘れちゃダメよ?」
「はい!任せてください」
「じゃあ私もお手伝いしますー!そして味見係も引き受けまーす」
葉子さんの胸を張って言う姿に、佐野さん夫婦も私も声を出して笑いました。
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