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大根の煮物
煮たった米の磨ぎ汁の中で、大根が次第に透き通ってきました。
竹串がスッと通るのを確認したら、下茹ではおしまい。
今度は普通のお湯で煮ます。
これは沸騰したら火から下ろして、お水で洗います。
このひと手間で、ぬか臭さが抜けるんだそう。
出汁と薄口醤油、みりんとほんの少しのお塩と一緒に、柔らかくなった大根を鍋に入れます。
この時に、薄い清潔なガーゼなどで包んだ鰹節を一緒に入れておきます。
落とし蓋をして煮ていきましょう。
寒い季節だからこそ、グツグツと鍋の煮たつ音が心地よく感じます。
じっくり煮たあと、1度火から下ろして冷まします。
これは煮物のコツですね。
こうすることが、出汁の染みた煮物に繋がるのです。
冷めた頃には、真っ白だった大根も、すっかり美味しそうに色付いていますよ。
もう一度火にかけ、少し強めの火で短く煮ます。
更に味が染み込むのだそう。
煮物は熱すぎると、味がわかりにくいので、少し冷ましてから盛り付けます。
ぶ厚い大根から、じゅわっと出汁が染みだし、鰹節の香りが口いっぱいに広がる、冬ならではの煮物の完成です。
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