土いじりを通して

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土いじりを通して

「さてと・・・」 まだ少し薄暗い、午前6時30分。 えんじ色の毛糸のショールを肩に掛けて、食堂の裏口で靴を履きます。 物置にある畑用具を手に取り、自慢の畑へと向かいました。 寒い冬の早朝です。 ピンと張りつめた12月の冷気が頬に触れると、寝起きの頭も冴えます。 吐いた息が白いのを見ると、何だかワクワクするのはおかしいでしょうか? 私は、こどもの頃に白くなる息が面白くて、外に出るとしきりにはぁはぁと息を吐いて遊んでいたのを思い出すのです。 畑は食堂のすぐ裏にあります。 今日はお野菜の収穫をしようと思います。
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