ぽんぽこメンバーのお花見

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*  今日は菜摘ママに呼ばれて、ぽんぽこ御殿の花見に参加している。今年の東京は、全国でも桜の開花が早かったようだ。 ぽんぽこメンバーに加えて、榊さんや飯野、それに那智などアシスタント組も来ていた。丁度無事脱稿した後のお誘いだったので、二つ返事で了承した。 ……訳でもないが。 「やっぱりヴィヴィちゃんの手料理は最高だよね」 ビールに合うスパイシーなカレー味の唐揚げを指でつまんで頬張りながら俺が言うと、ヴィヴィアンナちゃんが綺麗な顔で微笑む。 「陣内さんは相変わらず食べっぷりが男らしくて惚れ惚れするわ」 桜の木の下でふわりと笑うヴィヴィアンナちゃん。近くに座っている他所の男共は、きっと恋している筈だ。 「ねぇ、陣内ちん。今度のGWは箱根に温泉旅行行く予定なんだけど一緒に行かなぁい?」 菜摘ママは、最近俺のことを陣内ちんと呼ぶ。 「え?このメンバーで?」 「ううん、あたいと陣内ちんの二人き…」 「NO!!アイムストレートっ」 何が悲しくて、歌劇メイクのハゲオネェと一緒に箱根の温泉に入らなくちゃならないんだか。 恭子ちゃんは相変わらずの着物姿で、榊さんが持つお猪口に徳利を傾けてお酌している。 今日の恭子ちゃんの着物は、桜色の優しい風合いのものだ。榊さんが京の呉服屋さんで選んできたものらしい。 こうして見ていると、長年連れ添った夫婦のように見えてくるから、相当酔いがまわっているかもしれない。 那智とエレナちゃんは、パチスロ攻略本を広げながら相変わらずのパチンコ談義に花を咲かせている。 全くもって、風流もへったくれもこの二人にはない。 他のアシスタント達は無事仕事が終わった後なので、晴れ晴れとした顔で料理や酒に舌鼓をうっている。 今日はさぞかしぐっすりと眠れることだろう。
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