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僕の名前は御影薫。
隼人君一筋な高校二年生。
周りからは同性愛だとかホモ、とか言われるけど、昔から僕は女の子に惚れたりしなくて、いつも男の子ばっかり好きになってるんだ。
だから隼人君が好きなのに隼人君はいつもこう言う。
「俺は男でお前も男なんだ‼😒
俺にそんな趣味はねぇ‼」
こうやっていつも追い払われる。
同性愛っていけない事なのかな……?
愛があれば性別なんて関係無い。
少なくとも僕はいつもそう思っていた。もしそれが駄目なんなら、何で……僕は男に生まれたんだろうか?
何の為に男として育って来たんだろうか?
いつも思うんだ……。
もし僕が女だったら………僕はどれだけ幸せになれるのかなって…。
この願いは今始まった訳ではなく、ずっと昔からずっと願い続けているんだ。
それが原因で僕は小さな頃からよくイジメを受けてきた。
そのたびに咲乃ちゃんが守ってくれたっけ………。
普通こう言う時には守ってくれた人に惚れたりするのが普通なのかもしれないけど、僕にはやっぱり異性に興味を持つこと何て出来ないんだ。
「あ…隼人君だ……」
薫は後ろから隼人に抱き付いた。
「な⁉😓」
「隼人君おはよう😃」
「抱き付くなっていつも言ってんだろ‼」
隼人は薫を引き離す
「だって~〓」
「だってもクソも有るか‼
前約束しただろうが‼
もう抱き付かない代わりに友達にはなってやるって😒」
「え、そうだったっけ?」
「おい‼😠」
この隼人君が言う約束をしたのは一年前。
それは僕と隼人がまだ出会ったばかりで、僕が初めて隼人君と会った時の話しだった。
あの日僕は隼人君に一目惚れして……放課後隼人君に告白したんだ。
結果は言うまでもない。
その時、隼人君はフラれて泣いてる僕に言ったんだ。
「ったく……仕方ねぇな…俺にはそんな趣味無いから恋人にはならねぇけど友達ぐらいにはなってやるからもう泣くな……。」
あの時隼人はそう言った。
それがどれだけ嬉しかったか…今でもハッキリ覚えてる。
「恋人にならない代わりにって言ったんだよ。〓」
「うるせぇ‼似たようなもんだ‼😒」
「これはハグだよハグ😁」
「あのな……😱」
勿論こうやって普通に話すのも楽しいから、決して今の間柄が嫌なわけじゃない。
でも僕の今以上を求める気持ちが…無くなる事は無かった。
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