SS2『重なる音、寄り添う心』

3/21
前へ
/426ページ
次へ
「そんな言い方したら、怒るよ?」 「どうして?」 「そんな自分を卑下したような言い方して。 紬は間違いなく天才だよ。俺なんかより、才能がある」 「そんな…んっ」 言い返す前に、彼に唇を奪われる。 早急に舌をねじ込まれると、つい先程まで貪り合っていた身体からはすぐに力が抜けていく。 その隙に肌の上を伊織さんの大きな手が這い、擽ったくて身をよじった。 「ふぁっ、んっ、いおりさ、まだ、するの?」 「んー? 紬が変なこと言わなくなるまでかな?」 「ひぁっ、ん、そんな、ま、っ、あっーーー」 僕の秘孔に手を滑らせながら、彼は意地悪な笑みを浮かべたーーー。
/426ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1838人が本棚に入れています
本棚に追加