第1章 停戦

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  「これ、ガモン殿。 口がすぎるぞ。」 長老様が鼻息荒いガモンさんを諭す。 「だってそうだべ? こいつ等がこなければ……。」 「ガモン殿!」 鬼教官がガモンさんを一喝した。 「すでに事はこの“まほろば“全体の問題だ。 ソード村の勇士たちだけの話ではない。 遅かれ早かれ集落は焼かれていくだろう。」 鬼教官の言葉に鼻息を荒くしていたガモンさんも黙り込んでしまった。 プロローグの長老様も言っていたもんね。 『これは“まほろば“全体の問題だって。』 私はプロローグの長老様の言葉を思い出していた。 だから私たちがSSSの事をもっと知らなくちゃいけないんだよね。 私はバウクの手を握っている手に力を込めた。 『その通りだ。』 と言わんばかりにバウクも握り返してきたのだった。
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