第1章 停戦

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  私が治癒した3人の呼びかけで、鬼教官たちと戦っていた5人は攻撃の手を止めた。 約束通り停戦に応じたのだ。 やっと駆けつけてきた集落の男集は、ならず者たちの一声で動きを止めた。 ならず者たちが停戦の意志を伝えると、男集たちは手に持つ農具を放り出し次々と武装解除をしていった。 モノガの集落はプロローグの集落より規模が大きい。 私たちはモノガの長老様の提案で話し合いの場を設けることとなった。 場所は長老様のお屋敷だ。 「鬼教官の言う通りになったね。」 「ああ、流石だな。」 こっそりとバウクと言葉を交わした。 ならず者たちは、一旦武器を納め男集たちに集落周りの見張りは続けるよう指示を出した。 長老様も頷き、男集たちはそれぞれの持ち場へと戻っていった。
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