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『なんだか結婚式みたい。』
私は頬を朱に染めて、ひょうたんをバウクに渡す。
バウクはひょうたんを受け取ると、もう一口お酒を呑んでからラエさんに投げ返した。
「誓いの契りは絶対だべ。
2人とも忘れるでないだべ。」
ラエさんはそう言い残すと、部屋へと入っていった。
再び訪れる静寂。
どちらからともなく手を握る。
バウクの温もりが手を伝って伝わってくる。
「さぁ、明日は早い。
少しは寝ておかないとな。」
月を眺めながらバウクは言う。
私を見ないのは照れているからだ。
「そうだね。」
私はバウクの手を引いて屋敷へと歩き出す。
「俺はもっと強くなるぜ。」
バウクが呟いた。
「うん。」
振り返らずに頷く私。
私たちは皆の居る床の間へと歩いていった。
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