第3章 壁の向こう側

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  翌朝私たちはモノガの集落を後にする。 ダガーさんたちはモノガの男集を鍛えるため、集落に残るそうだ。 代わりに何故かラエさんが私たちに同行する事になった。 南の壁は私の背丈の倍くらいの高さがある頑丈そうな壁だ。 物見やぐらが等間隔で設置されていた。 見張りの男集たちは交代制で24時間体制らしい。 とても物々しい。 しかしダガーさんは 『こんな壁奴らには通用しないだろう。』 と悲観的だった。 確かに昨日の話が本当なら、こんな壁易々と突破されてしまうだろう。 私がそんなことを考えていると、目の前の立派な門が重々しい音を立てて開いていった。
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