22 愛の巣

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 と、 「ヴィヴィ!」 「きゃっ」  ラルスはまた、彼女を強く抱き締めた。 「ゴメンなヴィヴィ、すまなかった。  あの傷をやったのは俺なんだ。矢に毒が塗られていて、そうせざるを得なかった。もう少し上手にできていたら」 「ううん、ううん。私、もう気にしてない。ラルス様が私を助けてくれたんだもの」  ヴィヴィアンもまた、彼を強く抱き締め返す。 「ヴィヴィ、ヴィヴィ。  王妃から赦しが出たんだ。  二人で君の故郷を取り戻そう。あの憎たらしいダレンの叔父貴から。そのついでに、あのフーリエの野郎もぶちのめす」 「うん、うん。  ラルス様はきっと、そう言ってくれると思ってた」 「子どももたくさん作ろうな?ヴィヴィの周りが、いつも賑やかであるように」 「うん。ラルス様が子守り上手なの、知ってるものね」 「何だとコラ」    それからも、二人は抱きしめ合いながら、幸福な未来の夢を語り合った。 「ヴィヴィ、ヴィヴィアン。  __キスをしても?」 「_ん」  瞳を閉じたヴィヴィアンの震える睫毛に、ラルスは軽く口づけた。  それから__ 「ヴィヴィアン、君が好きだよ、永遠に」  柔らかく弾力に満ちた唇を、強く激しく奪っていった。二人は重なり合いながら、互いに激しく求め合う。  金と銀、重ねてぴったり合わさる指輪、今流行のギメルリング。  あたかもその、二人の約束の指輪(リング)のように。
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