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幸多は冷蔵庫を開けると、冷やしておいた麦茶をコップに注いだ。
ごくごく
のどを鳴らし胃に流し込む。
冷えた麦茶が乾いた喉を潤してくれた。
「今日はダメだ。
気分転換するか。」
幸多は再びパソコンに向き合った。
ネットを開きお気に入りのサイトにつなぐ。
何げなしにサイト内をうろつく幸多。
しばらくサイト内の記事に目をやっていたが、気になる記事はなかった。
「ふう。」
幸多はパソコンから視線を逸らした。
つくつくほうしの鳴き声にしばし耳を傾ける。
目を閉じて、心を落ち着かせていた。
するとかすかに聞こえてくる運動会のアナウンス。
もうそんな時期なのだと改めて思う。
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