熱き日の思い出

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  当時は現在のようにビデオカメラや携帯の動画など無かった。 あの頃の思い出は心に焼き付けるしかなかったのだ。 幸多は心の動画を紐解いた。 まだ残暑厳しい砂漠と化した運動場。 裸足で駆け回る児童たち。 赤白帽でウルトラマンの真似をする友人に負けじと対抗する幸多。 旧知の友人は運動会ではライバルだ。 常に対抗意識をもやし、50m走では順位を競った。 障害物競走ではライバルの進路をふさぎ、綱引きでは足を踏まれた。 幸多の心に焼き付いている動画は今でも色あせない。 最後のリレーはライバルと共にクラスの優勝をかけて駆け抜けた。 小石で足を切るハプニングなど当たり前だった。
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