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あれから会長は毎日登校してくるようになり、クラスメイト達は大喜びした。
けれど皆、恐れ多いのか会長には話しかけず、ただただ眺めているだけ。
なんだかなぁと思うのが俺の本心。
そして肝心の会長はというと、俺への登下校のストーカー行為がなくなった代わりに、たまに授業中視線を向けてくるようになった。
机と机の間は一定の距離は空いてるが、そこまで離れているわけではなくむしろ近い。
そんな環境の中見られていれば直ぐにわかり、気になって会長へと向き直り『なに?』と口パクで聞くと会長は手で口元を覆い隠し、視線を彷徨わせて「……なんでもない」と小声で言うだけだった。
そんなことが数回繰り返され、これもストーカー行為の時と同じで気付かない振りをしてあげた方がいいのかと、会長に見られてても俺は気付かない振りをするようになった。
最初と比べれば、会長に逃げられなくなったのだけでも嬉しいが、会話はまだまだ挨拶程度で、話しかけても短い返事でしか返ってこない。
そしてその返事も目に見えて緊張してるのがわかり、声をかけるたび慌てふためく会長に申し訳なくなって自分から話しかけるのはやめた。
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