きみじゃないきみに抱かれた
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「なにを見てるの、変態」 彼女はぼくの一瞥に気づくと足で蹴り上げる。ほら、人間とは恐ろしい。彼女はどちらかというとサルに近い。 「見てっていってるじゃん。だからまたひらくからでしょ」 「ばかあ!」 「なにすんだよ、いてーよ!」 「最低、近づくな!」 「近づいてないし!」 「うそじゃん、30センチくらい近づいてるじゃん」 「1センチぐらいだぞ」 「今すぐ離れろ、ばか!」 「わかったよ」 少しだけ距離を離す。
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