きみじゃないきみに抱かれた

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彼女が陰部を舐める。テクニックはてんで素人だが、愛情のあるなめかたをする。舐めるたびに頬を赤らめる。その顔を歪めさせたい。もっと歪めさせたい。 ぼくは彼女の頭をかるく押し付ける。彼女は嫌がりながら、でもそれがぼくの快感を刺激する。思わず射精する。手を離す。彼女の口から白い液体がもれる。 「ねえ、ごっくんしてみて」 「バカじゃないの?なんで」 「いいから、してみて」 彼女の必死に飲み込もうとする音の中で、ぼくはちがう空間を見ていた。
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