きみじゃないきみに抱かれた

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優しく濃厚なキスを長い間行った。彼女の瞳が落ち着きを取り戻したと同時にぼくの性欲は尽きた。イジメラレテナイきみ以外価値はないんだ。 ぼくの狂気が顔をのぞかせ、ぼくの優しさが心配そうにしている。 そしてぼくは、きみじゃないきみを抱き、きみじゃないきみに抱きしめられた。吸い寄せられるように。
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