ぼくがぼくであるために

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「どした?ふわり」 ごまかすようにふわりに問いかける。悟られないようにいつもよりクールに振舞ってしまう。 「ゆうくんこそ、どしたの?」 やけに色っぽい仕草にはっとする。フロあがりのかおりを漂わせ、髪に触れながら言う。 「眠れなくてよ、どうする?」 「じゃ、話そっか」 「なにをだよ」 なぜか照れる。
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