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本棚に追加 昨日、つまりディヴィッドに情操教育を施した日。教育の一環だと言ってしまえればそれで済むし、実際にはその通りなのに。どうしてここまで、俺の胃は重たくなっているのだろう。何をそこまで気に病むことがあるのだろう。俺がここまで考える必要は全くないというのに。
あの後、俺が部屋を出てから一度もディヴィッドとは顔を合わせていない。アリーチェに頼んで変わってもらったのだ。職務放棄だと自分で自分を責めたけれど、やはり気まずいのだと言うとアリーチェは笑って引き受けてくれた。申し訳ないことをしたと思いながら、何もしないのはよくないと思いトトとマッテオの手伝いをするために庭仕事をしていた。体を動かせば少しはマシになるだろうと思ったのだ。
でも結果はこの通りで、何もよくなっていないしむしろ変に意識して拗らせている。俺がこんなのでどうするんだ。ディヴィッドは何も気にしいなさそうなのに。
「……くそっ」
清々しい朝には似つかわしくない悪態をついて、重たい体を無理やり起こした。せっかくの休みなのだ。普段は行けない街で買い物でもしよう。外泊も許されているからどこかで酒でも飲んで、朝帰りでもしよう。
そうでもしないと俺はきっと、いつまでもこの感情を引きずってしまう。どうせ後数週間でディヴィッドとは離れ離れになるというのに。俺だけがこんなにしみったれて、執着していたら意味がない。

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