大切な妹

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キーンコーン…カーンコーン… 『はーい。休み時間にします。次の3、4時間目の授業は、授業参観です。しっかり準備して遅れないように』 『ねぇまた日向ちゃん嘘付いてるよー』 『ほんと。嘘ついちゃいけないんだよ』 『だから日向ちゃん嫌われるんだよ』 日向は聞こえないフリをして、次の授業の準備をしていた その頃、廊下が騒がしくなった 『きゃーー』 『ちょっっ…ちょっと!聞いた?あの芸能人の冬也くんが来てるんだって!』 『えっ⁈あたし超ファンなんだけど!!なんでここに居るの⁈もしかして、身内がこの学校に⁈』 『しかも、すっごい美人さんと一緒らしいわよ!女優さんかしら⁈』 『いやーん!近くで見たいわー』 冬也『…こんにちは』 『えっ?……嘘⁈冬也くん⁈』 『きゃー!!カッコいいんだけど///』 冬也『いやいや。綺麗なお姉様方に褒められると、照れちゃいますよ』 冬也は仕事モード爆発させ、照れたように見せた 『んもー綺麗なお姉様方なんて…///』 冬也『もしかしてこのクラスのお母様方ですか?』 『そ…そうよ?もしかして冬也くんも?!』 冬也『はい。妹が居るので』 『えっ⁈』 『誰⁈』 『冬也くんの妹さん⁈』 隣にいる監梛はゆっくりサングラスを外し 保護者の方を見た 監梛『こんにちは』 監梛がクスリと笑うと冬也に興奮していたお母さん集団も横に居たお父さん集団の目線も全て一瞬で奪った 『だ…誰⁈あの子⁈』 『可愛すぎる!!』 『誰の保護者だ!』 『あれはきっと女優よ!名前なんて言うのかしら⁈』 『俺超タイプ…』 監梛『妹がお世話になっております』 監梛は軽く会釈をすると、またニコッと笑って見せた (((キューーーーン))) 『いや〜ん!可愛すぎるわぁ!』 『えっ⁈冬也くんの兄弟⁈』 『なになに⁈冬也くんって妹2人いるの⁈』 冬也『いえ。この子は俺の婚約者です』 そう言うと冬也は監梛の肩に手を回し、自分の方へと引き寄せてみた 『えーーーー⁈⁈⁈』 冬也『俺の妹なら私の妹にも変わりないからってついて来ちゃって。妹もお姉ちゃんって慕ってますし、ご迷惑おかけするんですが、今日はよろしくお願いします』 冬也は話終わると軽く会釈をして、教室に入ろうとしたがクルリと顔だけ後ろに向けた 冬也『……秘密ですよ?』 冬也は自分の口に人差し指を当てウインクをした 『きゃーーーー』
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