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 真後ろに倒れ、ベッドに身体を沈める。長い髪がベッドの上に無造作に散らばった。それに気を払うこともできず、急速に重たくなる瞼に抗うこともできずに。  ――お前に必要なのは神ではなく私だと……。  最後まで頭に残ったその言葉。  それも追い払ってしまおうと、ヴァレンタインは差し伸べられた夢の手を取った。
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