14人が本棚に入れています
本棚に追加
帰ったみたいだよと
おばあちゃん
何も…まだ話せてない
出て行ったアナタを追いかける
いつものスーパーマーケットの前の交差点
一人立ち 電話をしてる
「これから帰るの?」
『急な仕事で行く』
家族旅行で行った帰りの新幹線に
忘れた洗濯物の話、それしかしてない
あぁ!アナタの友達、横断歩道を渡った先の八幡様の道路に蛇のようにくねり変形した木の枝の先に、付いた植木鉢振り落とそうと二人遊んでる
駄目なのよ…
それは地元の皆が大切にしている樹なの
本当は街路樹 百日紅が咲いていたのに
いつからか降る様な枝の先
小さな植木鉢がつく様になったの
駄目よ、壊さないで…
ねぇ アナタからも止めて!
と右振り向くと
SEKAI NO ○WARI
…のさおり?
『彼らは面白がっているのよ
なかなか今オモシロイものは無いから
全ての植木鉢を落としてしまうわね、きっと』
「ねぇ、家族旅行の帰りの新幹線で
荷物が一杯で…整理してたら皆の着た
洗い物全て忘れて、ピンクの麻のknit
下着類迄どうしようかと思っているの
お店開いた様にグチャグチャのままだったのに
見つかるかしら?」
と聞いた時
少し呆れ顔でアナタ
『忘れ物預かり所へ
電話すればいい』
ひと言 だけで…消えてしまった
*・゜゚・*:.。.。.:*・・ .。. .。.:*・゜゚・*
立ち待ちぬ
今日十七夜
望の過ぎ
鏡を友に
かのう夢待ち
*・゜゚・*:.。.。.:*・・ .。. .。.:*・゜゚・*
※十七夜月=かのうとも読む
最初のコメントを投稿しよう!