プロローグは短めに

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「なんでって…会話ってキャッチボールでよく例えられるでしょ?良い球が返ってくると、弾んじゃうもんでしょ?会話ってさ!…でもさキャッチボールで会話を例えると投げ方は喋り方で球そのものは内容だと思わない?良い投げをしているのに球が弾むキャッチボールってあるのかな?」 「急にごまかそうとするな。それにややこしい。それにワンバンさせてするキャッチボールもある。」 「へぇそうなんだ!帰宅部なのに野球詳しいんだ!キャッチボールってノーバンで捕るイメージしかなかったよ!」 「固定概念とはいつも世をつまらなくする。人の想像を制限し、創造を典型的なものにする。覚えとけ。帰宅部でも野球の知識はある。」 「あはははははははははははは!まさかこんなところで講義を受けることになるなんて!でも藤弘先生の授業よりも断然時間に有効性を感じられたよ!あの人の授業って教科書の文字をなぞってるだけでしょ?あんなの90分教科書を他人が読んでいるだけだよ!高い授業料払って研究費に貢献してるんだからきちんとこっちに返してほしいよ。」 「…」 「…へぇそこで黙れるんだ。さっきの失言で次は絶対何にも反応しないって覚悟でもしてたのかな?藤弘先生の話したら乗ると思ったのに~」 「その藤弘ウエーブに乗ったらそのまま難航されそうになると思ったからな。」 「難航なんて失礼な!おっと…ごめんごめん陸に逃げた亀をいじめるほど良い趣味はしてないから。いいよ。教えてあげる。」
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