いけないと分かっていても

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 変な気分だ、けっこうドキドキする。衝動に任せるように手をチュニックの裾から滑り込ませ、触れていく。引き締まった体のラインを確かめるようだ。 「ん? ランバート?」  薄く瞳が開いてぼんやりとこちらを見上げるオリーブに、一瞬ドキッとした。この状態で何をしているのか問われても困る。  結論は早く出た。まだ寝ぼけてぼんやりしているうちにと、ランバートは深く口づけてそのまま舌を滑り込ませた。 「んぅ!」  突然の衝撃に驚いたように声を上げて身を硬くしたオリーブに構うことなく、むしろ丁寧にキスをする。歯の裏側を、舌の根をくすぐり、絡めて柔らかく吸い上げる。ヒクッと体を震わせるオリーブは、そう強い抵抗を見せなかった。  それどころか瞳が僅かに熱を帯び、徐々に甘く鼻に掛かる吐息を漏らし始める。気持ちいいんだと分かれば、ランバートにも遠慮がなくなった。 「気持ちいい?」 「いや、そういう事じゃ、っ!」 「いいんだ」  服の間に滑り込ませた手で、少し乱暴に乳首を捏ねる。平らなそこを指の腹で撫でれば、オリーブは息を詰め顔を真っ赤にした。  感じやすいんだと分かればこのまま押し切る。何より欲しくてたまらなく切ない気持ちになっている。上に陣取ったのをいい事に、ランバートは無理矢理オリーブの服をたくし上げて肌を晒した。 「ランバート!」 「ごめん、もう無理。ちょうだい」     
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