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「はい、ミシェルちゃん。熱いからふーふーして食べましょうね」
ミランダはそう言って、スプーンですくったシチューをミシェルの前に出した。
「ふーふー」
言われた通り、目の前のシチューに息を吹きかける。
「これでいいの?」
上目づかいで、一生懸命な顔でミランダに聞く幼い子供は、この世のものとは思えないほど愛らしかった。
「上手ね。ゆっくり落ちついて食べましょうね」
ミランダに言われ、ミシェルは落ちついてゆっくりとスプーンを口に入れる。
ミランダはシチューが口に入ったのを見ると、そっとスプーンを引っ張りだす。
そしてミシェルは幸せそうな顔でシチューを味わう。
「美味しい」
嬉しそうに目を輝かせてミシェルは言った。
「よかったわね」
そう言われて、ミシェルはニコニコと笑った。
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