4 その日の夕食

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「……元に戻る薬はあるのか?」  椅子に座り、疲れたようにリアムはミシェルに聞いた。 「たぶん……」 「なんでもいい」 「マーリン叔父さんが、作ってくれると思う」 「どこにいるんだ?」 「ダンジョン攻略しないと、行けない」  小さい身体をもっと小さくさせてミシェルは言った。 「商売敵ね」  ブレンダが憎々し気に言う。 「でも、魔王攻略の第一歩としては、しかたがないんじゃないかしら」  他人事のようにミランダも言った。  もしかすると、彼女たちにとって、他人事なのかもしれないとリアムは思った。 「じゃあ、今日はもう休んで、明日、朝から行ってみましょう」 「ミランダとブレンダも行くのか?」 「当たり前でしょ。こんなに愛くるしいミシェルちゃんを、放っておけるわけないじゃない」  これを言ったのはミランダだったが、そう言って力を入れた時のポーズが、双子でまったく一緒だった。
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