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「……元に戻る薬はあるのか?」
椅子に座り、疲れたようにリアムはミシェルに聞いた。
「たぶん……」
「なんでもいい」
「マーリン叔父さんが、作ってくれると思う」
「どこにいるんだ?」
「ダンジョン攻略しないと、行けない」
小さい身体をもっと小さくさせてミシェルは言った。
「商売敵ね」
ブレンダが憎々し気に言う。
「でも、魔王攻略の第一歩としては、しかたがないんじゃないかしら」
他人事のようにミランダも言った。
もしかすると、彼女たちにとって、他人事なのかもしれないとリアムは思った。
「じゃあ、今日はもう休んで、明日、朝から行ってみましょう」
「ミランダとブレンダも行くのか?」
「当たり前でしょ。こんなに愛くるしいミシェルちゃんを、放っておけるわけないじゃない」
これを言ったのはミランダだったが、そう言って力を入れた時のポーズが、双子でまったく一緒だった。
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