オーロラの下で抱きしめて 中

第2章 新婚旅行に出掛けました

「なぁ、夏鈴」
「ん？」

抱きしめ合ったまま、俺は夏鈴の髪に顔を埋めながら聞いた。

「俺って、欲望丸出しで下品かな？」
「え？」

沈黙・・・。

・・・・・。

・・・・・・・・・・。

「・・・っぷ」

夏鈴が、笑い出した。

「なんで、笑うんだよ？！」

「だってぇぇ・・・、アハハハハハハ」　陽気で可愛い声で、笑っている夏鈴が眩しかった。