息の濁り

1. 始末

坊主が屏風に上手に絵を描いた
坊主が屏風に上手に絵を描いた
坊主が屏風に上手に絵を描いた

…

坊主が屏風に上手に絵を描いた
坊主が屏風に上手に絵を描いたっ
ぼうっ、 あー！ ！ 千幸殿っ！ ！まだ書道の鍛錬中ですよ！ 任務を奪取しないでください！

…男の子？

バーカ。和尚様が書けと言ったのはそんな諺じゃないだろ。ほれ、閑話休題。

あっ！！勝手に話を進めるなー！！

…？ 若い男？

ゆるりと目を開けると睫の穂先がみえ、静かな田舎の風景にありそうな和っぽい屋敷の中みたいに畳が整然と並べられていた。遠くに人影が二つ。その奥には縁側から外がみえた。庭園だ。

もぞもぞと布団のなかで足を動かす。

…裾？

膝、腰を通って筒状の何かを着ている。

…着物だ。

寝巻き用の。

心地よい布団からでるのはまだ興ざめなものだったので、寝返りしてまた違った風景をみてから二度寝することにする。

足を動かし、ぐるりと身体を回転。

鼻先につくような和茶のハーモニー。薫りがいくて、しばらく吸ってたい気分になった。

…あ、起きたらこのお茶飲めるのかな。