西中の女子

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「牧野葵さんですか?」 わたしのこと知らないみたいな言い方だ。 「そうですが…何ですか?」 3人の女子は、顔を見合わせながらわたしを見ている。 「ふーん。あんたが葵。案外可愛いじゃん。案外だけどね。」 なんなんだ。この人たちは?! 「柿田って知ってるよね?」 柿田?あ、あの問題児か。 「はい。それが何か?……」と言いかけた途端1人の女子にビンタされていた。 「痛い……何?なんなの?」 何が起きたのか分からない。 「調子に乗ってんじゃぁないよ。」 え?何?調子って?え? なんなの? 「わたしの彼にちょっかい出さないでくれる」 え?何?何がなんだか分からない。 わたしは驚きとほっぺの痛みで言葉を失った。 3人の女子たちはそれだけいうとさっさと帰っていった。 よく見ると隣町の西中の制服だった。 何が起きたか分からない。、 痛みで涙が溢れてきた。
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