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柿田仁事件から怖い思いをすることもなく平穏な日々が続いていた。
そして、猛勉強の末希望の高校へ入学することができた。と言っても恋愛には期待できそうもない。
なぜならわたしが選んだのは女子校だったからだ。
入学するとすぐに友達ができた。
梨花ちゃんとかすみちゃんだ。
梨花ちゃんは、背が高くハーフみたいな顔だった。かすみちゃんは、目が大きくて綺麗な二重の美人タイプ。
高校に入ると綺麗な子がいっぱいいてびっくりした。
学校が終わるといつも3人でマックに寄り洋服とか最近のネイルがどうのとか男子の話とかしていた。
梨花ちゃんとかすみちゃんには中学から付き合っている彼氏がいた。マックにいると2人の彼氏がよく迎えに来ていた。
そんな2人を羨ましく思っていたわたしにもいつの日か3歳年上の大学生の彼氏ができた。
ある日梨花ちゃんとかすみちゃんと3人で学園祭に行った時のことだった。
面白がって怖がりながらもお化け屋敷に入っていったわたしたち。
手作りだらけのお化け屋敷の中を歩いていると冷たくてヌルヌルするものがわたしの背中の中に入り込んだ。
うひよーーーキャーーー
キャーキャーと喚いたと思うと大泣きするわたし。
その場から歩けずにいたわたしは、梨花ちゃんとかすみちゃんの名を大声で叫んでみたが誰もいない。困りはてたわたしはキャーキャー言いながらももがきながらその冷たい物体と格闘していた。
そこへお化けが近づいてきやがった。
キャーーーやめてー!助けてーーー
手作りのお化け屋敷を馬鹿にしたわたしが悪かったです。
ごめんなさい。
もう馬鹿になんかしませんから。
頑張れわたし。
なんとそのお化けがズラをとり大丈夫?と声をかけてくれた。
そんなことがきっかけでそのお化け役の圭くんと付き合いがはじまった。
後で分かったことだが冷たいヌルヌルの物体の正体はこんにゃくだった。
さすが手作りだらけのお化け屋敷とみんなで笑った。
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