西中の女子

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ある日廊下を歩いていると右側にうんこ座りをした男子がいた。 名前は柿田仁。中学の中でもあまり評判がよくない問題児である。 そんな柿田仁の前を通りすぎる瞬間にうっすら声が聞こえてきた。 「可愛いね。俺モロタイプ」とわたしにむかって囁いた。 え?なんて言った今? すると「可愛いね。俺モロタイプ」と同じ言葉が返ってきた。 嬉しくなかったわたしは立ち止まらず逃げるようにその場を去った。 クラスに戻るとみんなが柿田仁の悪い噂話をしている やはりかかわらない方がよさそうだ。 しかし、そうはいかないものだ。 わたしがそう望んでも放っといてはくれない。
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