はじめに

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はじめに

恥の多い、しょうがいを、味あわされ舐めつくし、ただただ立ち尽くして、過ごしておりました。 生きよ生きよと叫ばれて、ただただ苦痛に身を焦がしました。 届かない月に手を伸ばし、叶わぬ望みに恋焦がれました。 笑って下さい死ぬまでは。死後、唾を吐きかけてくれれば幸いです。 この世の隅の ゴミ屑のうた 狂い悶え、自慰に嘆き、酒をたしなみ、死を願う。 ただただ、明日が怖くて震えるのです。 あなたの瞳が怖いのです。 この愚かな自慰に似た、汚らわしいこのうたが、この文字があなたの瞳を汚します。 それが何より、恐ろしくも快感であるのです。 あなたは何を望みますか? あなたは何を思い、何を口にし、何を嘆き、何に焦がれますが? わたしはすべて、おみとおし。 ここで私に会ったのですから、のぞむものは同じはず。 ゴミ屑の壊れた讃歌 お聴き下さい、最後まで。 泣いてもいいよ、死ぬまでは。 共に生きよう、ゴミ屑達よ。 ▼目次 一、心壊れたものたちへ 二、体失いものたちへ 三、欲に溺れたものたちへ 四、ともに沈むものたちへ
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