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薔薇園で、2人ベンチに腰掛けた。
薔薇園の外では、レミジオが邪魔にならないようにと待っている。
「あいつも、気は遣っているらしいな」
ポツリと呟いたが、カナの耳には届かなかった。
――どうしよう……胸の鼓動が、さっきより早い――
奏は自分の胸に右手をやり、左手でペンダントに触れた。
「ペンダントではなく、オレに触れて欲しいな」
不意に届いたクリスの『オレに触れて欲しい』という言葉に、身体が熱くなった。
「そ、その・・・・・・」
「手を、握っていいか?」
耳元で囁かれて、全身が泡立った。
ビクンっと身体を震わせたカナの様子に、クリスは下腹部が熱くなった。
――ここでなら・・・・・・ ――
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