44人が本棚に入れています
本棚に追加
/72ページ
「カナ・・・・・・こっちを向いて」
そっと、左手を握られたまま、クリスの空いている右手が頬に添えられて顔が近づいた。
「もっと・・・・・・君と触れ合いたい」
唇が重なる。
優しく下唇を食み、唇を開かせて舌を滑り込ませた。
「・・・・・・んぁ・・・・・・ぁふっ・・・・・・」
甘い吐息が漏れ聴こえ始めると、クリスは歯止めが利かなくなり始める。
――もっと、聴きたい――
彼の欲求が高まり、頬に添えていた手が後頭部にいき、少し力がこもる。
唇がより密着し、呼吸も荒くなる。
「はぁ……んっ・・・・・・」
「カ・・・・・・ナ・・・・・・」
全てを求めるように、唇を貪る。
ペンダントが触れ合うか否かの距離まで身体が近づいた。
2人の距離に呼応するかのように、太陽の光に反射したのかペンダントが少し煌めいた。
最初のコメントを投稿しよう!