第2話

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「カナ・・・・・・こっちを向いて」 そっと、左手を握られたまま、クリスの空いている右手が頬に添えられて顔が近づいた。 「もっと・・・・・・君と触れ合いたい」 唇が重なる。 優しく下唇を()み、唇を開かせて舌を滑り込ませた。 「・・・・・・んぁ・・・・・・ぁふっ・・・・・・」 甘い吐息が漏れ聴こえ始めると、クリスは歯止めが()かなくなり始める。 ――もっと、聴きたい―― 彼の欲求が高まり、頬に添えていた手が後頭部にいき、少し力がこもる。 唇がより密着し、呼吸も荒くなる。 「はぁ……んっ・・・・・・」 「カ・・・・・・ナ・・・・・・」 全てを求めるように、唇を(むさぼ)る。 ペンダントが触れ合うか否かの距離まで身体(からだ)が近づいた。 2人の距離に呼応(こおう)するかのように、太陽の光に反射したのかペンダントが少し(きら)めいた。
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