![8b148384-6d9e-4335-baf2-cc57e086f046](https://img.estar.jp/public/user_upload/8b148384-6d9e-4335-baf2-cc57e086f046.jpeg?width=800&format=jpg)
アマンダと二人、中庭で香り高い午後のお茶を飲みながら、ルーカスは呟く。
「なんだかずうっと前から、海で君に助けられたときよりも前から、君を知っていたように感じる。出逢ったばかりのような気がしないんだ。不思議だな……。こうして一緒にいることが、二人にとって一番自然なことのような気がするんだよ。むしろ離れていることが不自然に感じるくらい……」
「不思議……。私も同じことを思ってました。なぜかしら」
「これは、愛だね。僕はこれまで何度か素敵な女性に胸をときめかせたことはあったけど、例えば隣国の姫とかね? 「すでに婚約者がいる」と聞かされてがっかりしたけど、すぐに諦めがついたんだ。でも誰かに対して、こんな懐かしいような不思議な気持ちになったのは初めてなんだ。だからこれはきっと愛だよ。君といると、とても穏やかで安らいだ気持ちでいられる」
「私も同じ気持ちです」
「これからもずっと一緒にいるって約束しようよ」
「はい、約束します」
「じゃあ僕と、結婚してくれるね?」
「歌でお返事します。聴いてください」
アマンダは高らかに愛の歌を歌う。
♪あなたと共に愛に生きる
二人の髪が銀色に変わり
鱗が
剥がれ落ちる頃になっても
この愛は変わらない
いつまでもあなたと一緒にいるわ
あなたと共に愛に生きる♪
みつめ合う二人は唇を寄せ合い、キスを交わした。
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