【クリスマスSS】

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「あ!」 声を上げた真紀の視線は子供服売り場に注がれている。 「翔様!行きましょう!朔ちゃんのかわいい服があるかも!」 「ま、待て!俺は、その……ああいった売り場は苦手だ……」 「どうして?」 「……似合わないだろ。俺みたいな強面の男が」 「そんなことありませんわ。それに、朔ちゃんも翔様が選んでくれたって知ったらきっと喜びますわ」 「う゛っ……少しだけ、だぞ」 「はい!」 るんるんと機嫌よさげな真紀を見て、まぁ仕方ないかと息を吐いてそのままついて行く翔。 「どっちが可愛いとおもいます?」 「……なんでそう耳がついてるのばかり着せたがるんだ」 「可愛くありません?」 「いや、可愛いが……その手のものは雅人さん達がわんさか買ってくる」 「あー、そうでしたわね……うーん、じゃあ……」 棚の間を行ったり来たりしながらなんやかんやと服を見比べる真紀。
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