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その日も夜はやってきた。
私は少し胸を弾ませながら、窓辺に立った。
「へぇ、虹のようなライトなんてあるんだな」
夫も少し興味津々だった。
「そうそう。あれ、私も欲しいなぁ」
「おいおい、よせよ」
夫は眉を潜めながらも微笑する。自分だって興味があって窓辺に立っているのに。
「何で?」
私は子供のように、口を尖らせた。
「つまり、虹のようなライトって事は外にも漏れるって事だろう?
俺達も、あの家なんだ? って外を歩いてる人に思われるんだから」
あぁ、そっか。確かに。
あの一番上のビルの光が気になった。というより、虹のライトに興味を持っているから、仕方ないのかな。
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