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「そう、無神経な男ねぇ。何もこんな近くで食事しなくても。女性とさ」  普通なら、もっと遠くで食事をするだろう。奥さんにバレない場所で。  けれども、この情報は美幸さんには不利になったかもしれない。  ますます美幸さんに、疑いがかかるのだから。  掃除が終わると私は早速その情報を、東西署の刑事課へ伝達した。  しかし最悪な事態が待っていた。  刑事課が、美幸さん宅へ聴取に行った際、美幸さんはご主人と同じようにキッチンで倒れていた。  遺体となって発見されたのだ。
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