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私も窓辺に立って、一緒に思考する。
あの日のシルエットの記憶を辿る。
女性にしてはどこか、ゴツゴツしたシルエットだったっけ。
「もしかして、あの時立ってたの、男の人かな」
ふとよぎった。
「えっ」
夫の目が丸くなる。
「もし、女性だとしてさ、太っていた女性だったとしたらもう少しシルエットが柔らかく映ると思うんだよね」
いつもの美幸さんのシルエットじゃない事に、違和感を感じた私。あれがもし、男の人だとしたら。
美幸さんは私がこうして、上を見上げている事をいつも気づいてたとしたら。
美幸さんの身近にいた男性は、私達が見上げている事を知った男性はカモフラージュで美幸さんの身代わりになり、あの日の夜、窓辺に立った。
「一体なんの為に?」
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