白バイ隊員の章 安西隊員の章 終わった筈の片思い

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 しぶしぶ承諾したというよりは、少し心の奥で拍手していると言った方が正しいのかもしれない。  複雑な乙女心。  安西君は私にとって、少女時代まぶしい存在だったけれど、まさか今もまぶしい存在になるとは思わなかった。  奥さんもいるのに。  もうすぐ赤ちゃんも生まれるのに。  私はどうする事も出来ない。諦めるしかないのだ。  そう思うと、胸が締め付けられそうになる。    けれども私は、安西君の家庭を壊すつもりはない。
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