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 翌日。  俺は練馬区の光が丘周辺を警らしていた。  駅周辺は商業施設や団地が密集する。ここの駅は地下鉄の駅だ。大江戸線の終着駅。  光が丘IMAという商業施設が人気を呼んでいる。ここも混雑が絶えない。新宿まで地下鉄一本で行けるという立地条件。新宿まで時間はかかるが、乗り換えなしで一本で行けるという事で、人気の街の一つだ。  高島平団地を彷彿させるような巨大団地が、ここにもある。高島平の高層団地は、昭和四十年代後半、自殺が相次いだ事が有名だったが、何故かここの光が丘の団地にはそういった話がない。  その光が丘の団地の前を走行している、一台の車に俺は目をつけた。なんとトヨタの『MIRAI』だ。  俺はこの車を初めてみた。日本初の水素自動車。七百二十万という値がついたにも関わらず、発売前から予約が殺到したと言われる、高級車。あのとき、トヨタ自動車の株価も騰がった。  ブルーの『MIRAI』はかっこいい。
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